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大川小の悲劇

 東日本大震災では、数多くの方が亡くなったり、未だに行方不明の方がおり、その数の分だけ、遺族の悲しみがあります。

 とりわけ愛する我が子に先立たれた親御さんの悲しみは想像を絶するものがあると思います。

 

 東日本大震災の大津波で全校児童108人のうち74人が死亡・行方不明、教職員13名中、校内にいた11名のうち10名も死亡した石巻市立大川小学校。

 学校の管理下にある子どもが犠牲になった事件・事故としては戦後最悪の惨事とも言われるこの出来事。地震発生から津波到達まで50分間の時間があったにもかかわらず、子どもたちを守れなかった学校の対応に対し、児童23人の遺族が石巻市と宮城県を提訴し今も係争中です。

 

 被災各地には、次世代に向けて震災が起きたという記憶や教訓のために、建物等を取り壊さないで保存しておく「震災遺構」がありますが、大川小の校舎も震災遺構として整備することになっています。市街地からは遠く、自動車でないと行かれない場所ではありますが、お時間がある方は、慰霊・追悼に訪れてはいかがでしょうか。

 

 河北新報「止まった刻(とき)~検証・大川小事故」

 大川小学校を襲った津波の悲劇・石巻