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西の明石 東の志津川

 石巻市から北へ、三陸道で約40分行くと「南三陸町」があります。

 津波で甚大な被害を受けた地域としてメディアでも取り上げられることも多かったこの町。志津川地区の津波浸水高は15.9mにまで達していたと推定され、岩手、宮城の被災各地でも最も高い数値だったとのデータもあります。

 人口約1万7000人の町で、620人(2018年2月現在)の方が亡くなり、また、約70%の住宅がほぼ全滅しました。

 

 志津川地区には、「志津川湾」という美しい湾があり、「西の明石、東の志津川」と称されるほど美味しいタコが獲れることで知られています。

 美味しさの秘密はタコの餌にあると言われ、栄養豊富な海藻類が豊かに茂る志津川湾で育つアワビを餌にしているという「グルメなタコ」なんです。

 

 壊滅した町は、大規模な工事が今も行われ、約10メートルのかさ上げが行われていますが、大きな被害を受けた志津川地区の事業者が集まり、2012年に仮設商店街として開設後、2017年に本設商店街としてオープンしたのが「南三陸さんさん商店街」です。

 鮮魚店の店先には、志津川湾で獲れた「真だこ」や「水だこ」が並べられていますが、もうひとつおすすめしたいのが、合格祈願の縁起物「オクトパス君」。「置くと試験にパス」すると受験生を中心に評判となっています。

 試験を控えた方、家族に受験生がいる方、ぜひ「オクトパス君」をお土産に!

 

南三陸さんさん商店街

南三陸復興ダコの会(オクトパス君)